CHELSEA 21（Dainite Sole） グリフィンストック

クロケット＆ジョーンズは、その長い歴史の中で木型や素材、ソールを変化させることによってスマートでエレガントなスタイルからカジュアルなカントリースタイルまで、様々なチェルシーブーツ（サイドゴアブーツ）をリリースしてきました。
「チェルシー21」はボリューミーなラウンドトゥによる愛嬌のあるフォルムを持つ【ラスト394】を採用。英国靴ではあまり見かけないハイトを高くリクエストしたブーツで、鼻筋がスッと通った精悍な顔付きに仕上げています。足入れの際に不可欠なプルストラップは通常、後方にしか付きませんが、前方と後方の両方に付け、ストラップへの指入れをスムーズにする為、通常より長めに設定しています。細かな点ですが、日本の脱ぎ履き習慣に寄り添ったディテールです。全天候型のブーツとして、ハルボロ・ラバー社が新たに改良を加えたニューダイナイトソールを採用。素材の配合率を見直し、柔らかさ、グリップ力、屈曲性が向上したことで足の返りが良く、歩行の快適さをサポートしてくれます。さらに、ストームウェルトではなく、フラットウェルトを採用することでソール周りはボリュームを抑えた印象に仕上げています。アッパーには撥水加工を施した滑らかなタバコスエード素材を採用しています。

Last 394

第二次世界大戦時、C＆Jは英国軍が将校向けに支給していたオフィサーシューズを生産していた歴史を持ちます。当時、そのオフィサーシューズには、やや短めのノーズに厚みのあるつま先、しっかりと丸みを効かせたラウンドトゥを持つ【ミリタリーラスト210】が使われていました。2024年、新たにリリースされた【ラスト394】は、つま先周辺を含む前方のフォルムはミリタリーラスト210をそのまま同じに踏襲し、ヒールカップ（踵部）をややタイトに絞って踵のフィットを向上させたアップデートモデルです。
ミリタリーラストの魅力であるぽってりとした高さのあるラウンドトゥや懐古的なフォルムは継承しつつ、履いた時のフィット感は現代的にアレンジされています。